


ビルや工場、商業施設など、多くの建物では高圧の電気を受けるために「キュービクル」と呼ばれる設備が設置されています。
正式には「キュービクル式高圧受電設備」といい、電力会社から受けた6,600ボルトの電気を建物で使える低圧に変換する装置です。
建物の電気を安定して供給する“心臓部”のような存在といえるでしょう。
そのキュービクルを安全に長く使うために欠かせないのが、定期的なメンテナンスです。
ここでは、メンテナンスの目的や内容、頻度、そして怠った場合のリスクについて分かりやすく解説します。
キュービクルのメンテナンスには、主に三つの目的があります。
まず一つ目は、機器の劣化防止です。
キュービクルは屋外に設置されていることも多く、湿気やほこり、塩害、熱などの影響を受けやすい環境にあります。
放置すれば絶縁性能が落ち、漏電やショートを引き起こす危険があります。
二つ目は、事故の予防です。
端子のゆるみやケーブルの断線、部品の摩耗などは、感電や火災、停電の原因になります。
早めの点検と交換で、重大なトラブルを防ぐことができます。
そして三つ目が、法令の遵守です。
キュービクルは「自家用電気工作物」として、電気事業法で定期点検が義務づけられています。
メンテナンスを怠ることは、法令違反につながるおそれがあります。
メンテナンスでは、まず外観の点検と清掃を行います。
外装の腐食や変色、絶縁体のひび割れ、ケーブルのゆるみなどを確認し、汚れを落とします。
内部にたまったほこりや虫の死骸も、絶縁不良の原因となるため注意が必要です。
次に、専門的な試験を行います。
絶縁抵抗や接地抵抗を測定し、遮断器や保護リレーが正しく作動するかを確認します。
変圧器が油入式の場合は、絶縁油の品質検査も行います。
これらの作業は、保安協会や電気主任技術者などの専門家が担当します。
点検は年1回が基本です。
法律でも6,600V受電設備は年1回以上の定期点検が義務とされています。
費用の目安は設備規模によって異なりますが、1回あたりおおよそ5万〜20万円前後です。
部品交換が必要な場合には、追加費用が発生します。
ただし、これは「余計なコスト」ではなく、将来のトラブルを防ぐための予防投資と考えるべきです。
実際、点検を怠ったことで発生する停電や火災事故の損害は、はるかに大きなものになります。
メンテナンスを怠ると、絶縁劣化や接触不良が進み、突発的な停電や感電事故を引き起こすリスクが高まります。
また、火災につながるケースもあり、事業停止や損害賠償など、経済的な打撃を受けることもあります。
保安規程違反として行政から是正命令を受ける可能性もあります。
「今は問題がないから大丈夫」と放置することが、のちに大きなトラブルを呼び込む――
キュービクルに関しては、まさにこの言葉が当てはまります。
定期点検と清掃を欠かさず行えば、キュービクルの寿命は確実に延びます。
一般的な耐用年数は15〜20年ほどですが、良好に維持管理していれば25年以上使えるケースもあります。
また、点検記録を残しておくことで、劣化の傾向を分析し、交換時期を判断する際にも役立ちます。
メンテナンスとは、壊れてから直すのではなく、壊れる前に守ることです。
安全を保ち、設備を長持ちさせるために、定期点検を確実に行いましょう。
キュービクルのメンテナンスは、施設の安全と安定稼働を支える“見えない守り”です。
定期的な点検を行うことは、法律の義務であると同時に、事故やコストのリスクを減らす最善の方法です。
「まだ動いているから大丈夫」ではなく、「長く安全に使うために点検する」という意識を持ち、
専門家と連携して、安心できる電気設備管理を続けていきましょう。
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