キュービクル更新のタイミングはいつ?

キュービクル更新のタイミングはいつ?

キュービクル更新のタイミングはいつ?交換しない場合のリスクと対処法を解説


ビル、工場、店舗などで使用されているキュービクル(高圧受電設備)は、
電力を安全に受け取り、施設内で使える電圧に変換するための重要な装置です。
しかし、長年使い続けていると内部の機器が劣化し、思わぬトラブルや停電を引き起こすことがあります。


「今のまま使い続けても大丈夫なのか?」
「交換のタイミングはどこで判断すればいいのか?」


この記事では、キュービクル更新の適切なタイミングと、交換しないことで起こるリスク、そして安全に運用を続けるための対策をわかりやすく解説します。


■ キュービクルの寿命と交換の目安

キュービクル自体の構造は丈夫で、定期点検を行っていれば長く使い続けられます。
しかし内部には、トランス(変圧器)・遮断器・避雷器・制御盤などの電気機器が多数搭載されており、
それぞれに寿命があります。


一般的な目安としては、

  • トランスや高圧遮断器などの主要機器は 15〜20年程度
  • 計器や保護リレーなどの制御部品は 10〜15年程度が耐用年数とされています。


そのため、キュービクル全体としては20〜25年が更新の目安といわれています。
20年を超えると、経年劣化による性能低下や、部品供給の終了などが目立ち始め、
更新を検討する時期に入ります。


■ キュービクルを交換しないとどうなる?

更新のタイミングを逃して使い続けると、次のようなリスクが発生します。


① 絶縁劣化による漏電・短絡事故

キュービクル内部のケーブルやコイル、ブッシングは、長期間の使用で絶縁性能が低下します。
湿気やほこり、温度変化によって絶縁が破壊されると、漏電や短絡(ショート)が起こり、
最悪の場合、火災や感電事故につながることもあります。


② 機器故障による停電・生産停止

遮断器やトランスなどの部品が劣化して動作不良を起こすと、突発的な停電を引き起こします。
特に工場や医療施設、冷凍倉庫などでは、数分の停電でも大きな損害を招く恐れがあります。
部品の老朽化を放置することは、事業継続上の大きなリスクです。


③ 修理部品が入手できない

古いキュービクルでは、メーカーがすでに部品供給を終了しているケースが多く、
故障しても交換部品が手に入らないことがあります。
代替機を探すにも時間がかかり、その間は電気が使えない状態が続く可能性もあります。


④ 漏油や腐食による環境・安全トラブル

トランスの絶縁油が劣化すると、漏油や異臭、発熱が起こる場合があります。
また屋外設置では、外箱の腐食や雨水侵入によって内部が損傷し、感電や発火のリスクが高まります。
劣化が進むと見た目では判断しづらく、気づかないうちに危険な状態になっていることもあります。


⑤ 法令違反の可能性

電気事業法では、キュービクルの所有者に対し「安全な状態で維持管理する義務」が定められています。
更新時期を過ぎたまま放置して事故を起こすと、管理責任の追及や罰則の対象となる場合もあります。


■ 更新のタイミングを見極めるサイン

では、どのような状態になったら更新を検討すべきなのでしょうか。
次のような兆候が見られる場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

  • 設置から 20年以上経過している
  • 絶縁油の色が濁っている、または油漏れがある
  • 錆びや腐食、雨水の侵入跡が見られる
  • 遮断器が動作しにくい、または誤作動が増えた
  • メーカーがすでに部品供給を終了している
  • 点検時に「要注意」「交換推奨」と指摘を受けた


こうしたサインは、内部劣化の進行を示す警告です。
小さな異常を見逃さず、「まだ使える」から「そろそろ替えどき」へ意識を切り替えることが大切です。


■ 更新を先延ばしにしないほうがいい理由

キュービクルの更新には、一定のコストがかかります。
小規模なもので数十万円、大型のものでは数百万円単位になることもあります。
しかし、更新を先延ばしにしてトラブルが発生した場合、
復旧費用や損失額のほうがはるかに大きくなることが少なくありません。


たとえば停電によって工場ラインが止まれば、数時間で数百万円の損失につながることもあります。
また、部品故障で突発的に受電停止となった場合、
電力会社や保安協会との調整に時間を要し、再稼働までに数日かかるケースもあります。


「壊れてから考える」ではなく、「壊れる前に備える」ことが、
結果的にコストを抑え、安全を守る最善の方法です。


■ 更新の方法と進め方

キュービクル更新は、次のような流れで行われます。


①現地調査と劣化診断
 保安協会や電気工事会社が設備の状態を確認し、交換が必要な部品や装置を特定します。


②見積もり・計画立案
 更新対象、工期、費用を明確にし、電力会社との調整も行います。
 場合によっては仮設受電設備を使って、稼働を止めずに工事を進めることも可能です。


③施工・試験
 古い機器を撤去し、新しい機器を据え付けます。
 絶縁・耐圧試験などの安全確認を経て、受電を再開します。


④引渡し・報告
 工事完了後、試験成績書や報告書が発行され、更新が正式に完了します。


このように、更新は計画的に進めることで、停電時間を最小限に抑えることができます。


■ 更新コストを抑えるための工夫

更新費用を少しでも抑えるには、いくつかの工夫があります。


まず、複数業者から見積もりを取ることです。
業者によって作業範囲や部品調達ルートが異なり、価格差が生じます。
また、既存の筐体(外箱)を流用して内部機器だけを更新する方法も有効です。
これにより、全交換に比べて費用を3割ほど削減できる場合もあります。


さらに、更新と点検・保守契約をセットで依頼することで、
アフターサービスや緊急対応が充実し、長期的に安心して運用できます。


■ まとめ:安全と安心を守るために早めの更新を

キュービクルは、建物や施設にとって「電気の心臓部」といえる存在です。
定期的な点検を続けていても、20年を超えた設備は確実に劣化が進んでいます。


更新を怠ると、漏電・火災・停電などの重大トラブルだけでなく、
修理不能や法的責任といったリスクにもつながります。


20年をひとつの目安に、状態に応じて計画的な更新を行うこと。
そして、信頼できる電気工事会社や保安協会と連携し、
安全を最優先に設備を維持していくことが、今後の安定稼働の鍵です。


「まだ大丈夫」と思っている今こそ、
キュービクルの状態を見直し、安心できる電気環境を整えるチャンスです。

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